大野ひかり(私)はミドサー独女の会社員。母と二人暮らし。婚活中で、早く結婚してふつうに家庭に納まりたいといつも考えている。
父親はひかりが中学生の時に病で亡くなり、四つ上の姉は結婚して広島に嫁いでいる。
経理課に勤務していて、女性ばかりの職場だが、出入りする取引先の営業マンのコーちゃんに恋をする。うまくきっかけをつくり、それを機にクリスマスイブのデートにこぎつけるが、彼に当面、結婚願望はないことを思い知り、絶望する。その夜はそのまま「お持ち帰り」されて関係を持つが、以後は自然消滅。
その後すぐに伯父の紹介で、伯父の会社員時代の後輩の息子・大滝と会うことに。あまり気乗りしなかったが、ふたりで会ってドライブやお花見などを楽しむ。ひかりも大滝との結婚に傾きつつあったが、大滝は浪費家で借金があることが判明。大滝の父親が激怒し強引に別れさせられる。
4月になると営業部への異動が告げられる。リーダー格として奮闘、同じく営業部に異動になった篠原の指導に手を焼きながらも、日々の業務にいそしむ。
5月の連休、姉が息子のユウを連れて広島から遊びに来る。姉の本当の目的は、夫(吉田)との生活がうまくいっていないこと、夫の不倫疑惑について母に相談するためだった。姉は夏休みにも帰省し、吉田とのことについて母に悩みを打ち明ける。その間ひかりはユウを連れ遊びに出かけるが、甥の寂しい胸の内を知り、心を痛める。
以後、夏にかけて婚活は停滞するが、後輩の3年目の営業・山中と懇意になり、食事などに出かける仲になる。山中に告白されるが、早く結婚したいひかりには、7つも8つも年下の彼を受け入れることはとうていできず、その求愛を拒む。しかし若い山中が気になって仕方ないひかりは、結婚をあきらめるなら山中と交際してもいいのではないかと考えはじめる。それ以前に、母は娘が結婚できず独身のままでも、別に構わないと思っていることを知る。やがて何が何でも結婚したいという気持ちは失せ、山中との交際を前向きに考えるようになる。
9月になり、プロジェクトのメンバーに選ばれた山中は多忙となり、連絡も疎遠に。やきもきするひかりは暮れに久しぶりに山中を飲みに誘うが、そこで好きな人ができたことを告げられる。相手は、ひかりがいつも一緒にお昼休憩を取る新人・柏木だった。夏に、年相応の女性を好きになるようアドバイスして彼を振った手前、その事実を受け入れるしかなかったひかりは、彼のことは忘れようと心に決める。
9月の異動で本社営業部へやってきた、営業一課の副課長・安田。ひかりが営業二課へ異動になったとき、トレーニングで一課にも在籍していたことを知り、一課の忘年会にもおいでと声をかける。しかし一課と二課の忘年会は別開催でも同日おこなうという不文律があり、安田は「かけもち参加」が不可能と知ると、ふたりで忘年会をしようとひかりを誘う。安田は既婚で子供もいたが、人間として彼に興味深々だったひかりは、その申し出を受け入れる。(いまここ)