賽は投げられた。

昨日のこと。


コーちゃん来た!

午後まわって少したってから。


コピー機関連で何かないか、機器のまわりをさりげなくあたって、コーちゃんにごあいさつ。

「こんにちは。・・・先週はあのあと、大丈夫でしたか?」

「あ、大野さん、こんにちは。先週はありがとうございました。」

続けて少し小声で。

「・・・お渡ししたいものがあるので、このあと駐車場まで来れますか?」

 大丈夫だけど、これはアレかな、他の女子社員の目を気にしてかな?

「大丈夫です」

 

 ・・・しばらくして彼が退出すると、続いて私も。

 またマサコさんに、ことわって。

「マサコさん、ちょっと外します」

 今日は、きょとんとして少し驚いた様子。

「・・・あい」

 

駐車場で彼に追いつくと、小さな紙袋、渡された。

「これ、お借りしたタオルです。ありがとうございました。それと、ぼくの最近気に入っているお菓子をお礼に。お口に合うかわかりませんが・・・」

駅の地下街で前から気になってた、洋菓子屋さんのクッキーだ。

そのまま彼に伝えてお礼を言ったら、すごくうれしそうな顔してた。


続いて、勇気出してお願い。

「よかったら、LINE交換しませんか。・・・あ、彼女さんに怒られちゃうかな」

「全然大丈夫です、ぼく、モテないんで、そんな人はいません」

「うそぉー。」

 軽くボディタッチしちゃったり。もう気持ちが高揚しちゃって、だいじょぶかなあ私。

 

彼の営業車に手を振って、見送った。

 誰かが見ていたかもしれないけど、そんなこともう、どうでもいい。

彼の車の残した排ガスの匂いすら、心地よく感じられた。


 勇気出した甲斐あって、彼にいま、恋人はいないのもわかった。

 

そして、

 

これで、私が彼をどう思っているのか、たぶん伝わった。賽は投げられた。


・・・。


LINEの返事は昨夜11時頃来ました。

 まだまだ社交辞令っぽいけど、これからどんどんコミュニケーション取って、彼のこと知ってゆきたいな。


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