大変なのは、自分たちだけじゃない、って、思った。

明日から三連休。


体調はまだ万全ではなかったけど、

連休前だから、少し残って、

来週の仕事の段取りをつけてから退社。


通用門から帰ろうとすると、

森山君がちょうど取引先から帰社してきたみたい。


「お疲れ様森山君。お先に失礼しますね」


なんか、無理やり作った笑顔で。お疲れ様、って返ってきた。


「遅くまで大変だね。いま稼ぎ時だからね。頑張ってね」

「うん、頑張るよ」

ちら、と微笑んで。

顔色、良くない。血色が悪いというか。


「明日から三連休だから、ゆっくり休んで」

「・・・ああ、土日はスチール製品*搬入の立ち合いがあって、出勤なんだ。

月曜はゆっくり休むけど」

「あ、ごめん、そうなんだ。・・・無理しないでね」

って、別れた。森山君、何か言いたそうだったけど。


大変なのは、自分たちだけじゃない、って、思った。

繁忙期の彼らの労苦は、私たちの比ではない。

前も書いたけど、彼らが頑張って稼いでくるから、自分たちの仕事が忙しい。

そして、それは確実に社の利益になっている。その中から私たちのお給料も出てるんだ。


応援しているよ、森山君。

身体だけは気をつけて。


(*・・・デスクやキャビネットなど、オフィスで使用する什器類のこと)

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