でもしょうがないじゃない、そんなの。

月曜。


朝、出勤すると、すぐに古田課長に呼ばれた。


予定より早く篠原さんを呼び戻すから、

変わって私は民間企業対応の部署でしばらくって。


本当だったら今週いっぱいは篠原さんの教育が続いたんだけど、

早めに本来の部署に戻す、って。


う~ん、何だろ。

まあ、どっちにしたって慣れてゆかねばならないのは同じで、

自分は何でもいいよ。


民間企業の部隊には、

同期の森山君のほか、山中君がいる。

少し、安心かな。

でも、お客さん、うるさい人も多いのかな。


「しばらく、一緒だね。がんばってね」

森山君がさっそく声かけてくれる。

山中君も、わからないことあったら言ってね、って。


基本的にやることは一緒だし、

民間企業向けの情報やルールは覚えなくていいので、

あまり気負う必要、ないかな。

このあたり、篠原さんは理解できてたのかな。

営業事務の基本は同じだから、

そこだけしっかりできてればいいんだよ。

ふたりとも、ここの部署に配属になるわけじゃないんだし。


「安藤さんて、今、どうしてるの?」

同じ営業事務の女性のかたに、聞かれた。

同期だから、知ってると思われてるのかも。

…いや、自分もよくわからないし。

ここまで自分の知ってることを話す。

宮崎に帰った、とか。


ちょっと、いやな感じを覚えた。

こういうのって、「感覚」でわかるじゃない?

秋口から仕事に穴開けて、

皆さんも大変だったんだろうけど、

でもしょうがないじゃない、そんなの。

その時、部外者だった私が

言えることではないのかもしれないけど。


いろいろしがらみはあるのかもしれないけど、

そのあたりまとめていくのも私の仕事なんだよね。

あまり、気負わず、やってこう。


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