あなたが対応して、って目が語ってる。

木曜の朝。


篠原さんとちょっとミーティング。5分くらい。


「ここまでどう? 何かあれば教えて。私も自分のことでいっぱいいっぱいだけどさ、同じことで何か引っかかってるなら、一緒に考えよう。」

「はい。ありがとうございます」

笑顔がないけど、まあ普通。


そういえば。課長からは

「板についてない」「のれんに腕押し」みたいだと聞いていたけど。

まず、自分の感覚で確かめたいから、聞いたことは措いといて。


…でも、あまり、感じないな。

要領悪い私より、ずっと仕事、習熟してるような、ここまで。


でも、ちょっとした出来事が。

午後に。


電話で話してるうちに、篠原さん。

だんだん気色ばんできて。

「朝頼まれたことがまだ途中です。終わってないんです。いままた依頼受けても、終わるかどうかわかりませんから!」


相手は自分の担当の営業さんかな。飯田さん? 横山さん? 橋本さん?


高畑さんと目が合う。

あなたが対応して、って目が語ってる。うん、リーダーだもの、私が。


「どした篠原さん? 大丈夫? 今の横山さん?」

無言。

「手が足りなかったら、言ってね。逆にそういう時あったら私も頼みたいから(笑)」

「……」

何言っても、無言か、短く「はい」と。


なるほど、のれんを腕で押された。

こののれんは、不機嫌なのれんだ。


その後、終業で留守電入れるまで、彼女、外線電話にまったく出なくなった。

時間来たら、さっさと退勤。

もごもご何か言ってたけど、お先に、って聞こえた。


「何かあると、すぐあの調子なんですよ彼女。困っちゃう…ていうか、気分悪い」

営業事務の方が口々に。


はあ。


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