…そういうこと、聞けるの、私にはもう、安藤ちゃんしかいないよ。

(前回より続きます。)

安藤ちゃんの彼氏がどうしても行きたいって、

お台場の自動車メーカーのショールームに。


ここに付き合って、

森山君、私たちはこれで失礼しましょ。

おじゃまになっては、いけないし。


彼氏と、森山君で。

ヒストリックカーのミュージアムにハマり。

なんか、仲良く見学してる。

男子は、やっぱりクルマ、好きだよね。


「なんかさあ、あのふたり、似てない?」

って、安藤ちゃん。

…うっ。それは最初から気づいてはいたんだけど。

安藤ちゃんに悪いと思って、言い出せなかった(笑)


「森山君も、ちょっと生涯の伴侶、とは思えなかったけど、結局、似たような男と婚約して、それなら森山君でもよかったかなあ、って、思わないこともないかなあ。」

安藤ちゃんが、昔のクルマに見入ってるふたりを眺めながら。

そうだね。私なんかより、ずっと、森山君といっしょに仕事して、

労苦をともにしてきたんだもんね。


「大野ちゃんもさ。いろいろと理想とか好みとかあるんだろうけど。」

目は、ふたりに向いたまま。


「最後は…私は、選ぶときはそんなこと、二の次だったかなあ。そんなことよりも、この人と死ぬまでずっと一緒に生きていけるかの覚悟を、持てるかどうか、だったなあ、って。私の経験を言わせてもらえれば。…あ、ごめん、偉そうに。」

たしかに偉そうに聞こえた(笑)

でも、

…そういうこと、聞けるの、私にはもう、安藤ちゃんしかいないよ。

ありがとう。本当に。


「森山君、いい人だよ。一緒に仕事してきた私が保証する。…付き合っちゃえば(笑)」

…え? う~ん、それはどうかなぁ。


「もういいの? じゃ帰ろ。」

安藤ちゃん、すっかり尻に敷いてる感じで彼氏を操縦(笑)

森山君、私たちも失礼しましょ。


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