夜、二階の。
私の部屋の向かいの、姉の部屋のドアを開けてみる。
ふだんは、使用せず、そのまま。
おそうじは、たまに掃除機かける程度。
しん、として、冷気が漂う。
この夏は、ここに姉とユウが布団を並べて
一緒に寝ていた。ふた晩。
使っていた机とか、本棚とかはそのまま。
ベッドがあって、
どっちがベッドに寝たのか、知らないけど。
たぶん、ユウがベッドに寝たんだろうな。
この正月は。
ここへふたりが、4泊する。
そして、そのまま。
あの親子の生活の場所となる可能性も。
出戻りは、みじめだよ、お姉ちゃん。
吉田さんと別れるにしても、
別に、親子で暮らしなよ。
そんなお姉ちゃんは、見たくない。
ユウも、不憫でならない。
そう思う一方で。
結婚なんて、するもんじゃない。
結婚は人生の墓場って、
だれが言ったのか。
あまりにも的を射ている。
…なんて、思ったりする。
ここへ、姉が帰ってくる。
私は、どう接したらいいのか。
縁を切るなんて書いちゃったけど。
そんなこと、できっこないんだよ。
わかるでしょ? お姉ちゃん。
