延期になった飲み会に行ってきました(3)

 (前回より続き)

「おい山中! 大野さんにお酒お作りしろ! 何やってんだ」

若手の山中君が怒られてる。

「あ、失礼しました。お酒作らせていただきます」

恐縮しちゃってかわいい。なのに言葉は裏腹に。

「・・・どーせ私のことなんか、お金数えてるオバねーちゃんくらいにしか

思ってないんでしょ(笑)!」

イェーイ! と一同から歓声があがる。

 

なんだかもう、止まらずまくしたてる。

「だいたいさ、あなたもあなたもあなたも! みんなもっと体鍛えなさいよ。何よそのおなか!」

イェーイ! とさらに歓声。

(この時、通路側の人が店員さんに注意されてたらしい。お静かに、って)


「大野さんはマッチョ好きなんですか!?」

「そうそう、細マッチョがたまらなくいいわねー」

イェーイ! 私もいっしょに拳を上げる。

山中君がシャツ腕まくりして意気込む。

「どうですか大野さん、いちおう鍛えてるんですよ!」

「どれどれ、・・・キャー! なんか久しぶり」

指でグリグリ。どっと湧く。何やってんだ私、もう。

この営業のノリに完全に乗せられてしまった!

若手女子が引き気味に苦笑いを浮かべてる。

 

「この会社、こんなに男ばかりいるのに、あたしはなんで放置プレイなのさ!

ちょっと、そろそろ賞味期限がやばいのよ! 割引シール貼られちゃうのよ!」

さらに歓声があがる。もうどうにでもなれ。

 

若手の男子社員が私のこと「ねーさん」って呼び出した。

みな、同調する。たしかにあなたたちよりは年上のお姉さんかもねー私(泣。

でも、ねーさんねーさんって、白石さん、私より2期上だよね?

 

ああ、飲み会参加の趣旨からはどんどん逸脱してゆく。いいやもう楽しければ。

お酒も美味しい。

 

部長「大野さんは、おもしろいなあ。来期から営業やってみる? 

わが社初の女性営業職誕生か?」

・・・いえ、遠慮しときます。

 

・・・おひらき。すさまじい後悔の念に襲われる。

でも若い女子3人を圧倒できたのは間違いない。間違いなく私はこの飲み会で

男どもの 関心を独占していた! 

・・・意図していたような独占のしかたではないように思うが?!(笑)

 

・・・これで、この会社の、私の旦那様供給源としての役割はほぼ終わった。

しばらく立ち直れない。お酒ももうやめようかな・・・泣


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