24日は、やってきた。
最初は、ちょっとガーリーな、
かわいい系の服で攻めてみようかなと
思ったけど(トシ考えろ?)
彼にそこまでおしゃれしても、
興味なさそうで何だか
無意味なような気がして。
気がしてというか、
はっきり言って無意味なので、
普通に冬のお出かけコーデで無難に。
だからその日は出社もその服で。
待ち合わせ場所は、駅の改札前。
改札にあらわれる彼を探して、
あんなにもどきどきしてた自分を思い出す。
たぶん今、どんよりした顔してるんだろな。
やがて、彼が改札から出てきた。
あの日のように、笑顔で小さく手を振った。
郷土料理の店に着いた。
あたたかい店の中は、
おだしと熱燗の匂いが混ざった、
和食さあ頂きましょう、みたいな
雰囲気に満ちて。
自然と、食欲が出てくる。
こういう店でのデートも、
なかなか、いいね。
たまには日本酒をいただくことに。
彼はちょっと苦手なようで、瓶ビールを。
料理は海の幸山の幸で
食べきれないほど。
きりたんぽの鍋で締め。
おなかいっぱい。
やがておしぼりと、
果物のデザートが出てきた。
で、プレゼントの交換。
落ち着いた柄のストールをもらった。
「ありがとう」って、この時は本気で
お礼を言った。うれしかった。
私の財布も、喜んでもらえたのかな。
うれしそうだったけど。
──さあ。
聞くことがあったよね?
はっきりさせるんだよね?
おなかいっぱいで
そんな雰囲気でもないけど(笑)
「私、もういいトシじゃない?
そろそろ結婚しないと、親もうるさいんだ」
ごめん、お母さんのせいにしちゃった。
彼は黙って微笑んでるだけ。
「(コーちゃん)さんだって、もうすぐに
おじさんになっちゃうんだよ。
そろそろ身を固める覚悟、ないの?」
「・・・う~ん」
明快な返事はない。
「あ、結婚願望とかないんだ・・・」
もうグイグイいっちゃってるけど、
こっちだって必死。
もう何と思われても構わない。
というか、もう私が何を知りたいか、
じゅうぶん伝わってるはずだけど。
「そうだね・・・。
なかなかイメージするのは難しいな。
いつかは、とは思うけど」
私が今、どんな気持ちでいるか、
しっかり伝わってるよね。
それでその返事なんだ。
・・・もういい。
がっかりはしない。
じゅうぶん予想できたことなので。
最初からわかってたことなので。
・・・それでも、落胆の色は隠せない。
あーあ。
店を出て、私が探した、
夜景がきれいと評判の高台の公園に。
もうこの時は、
足が震えるほどショックで、
歩くのもままならないくらい。
それでも彼のこと、好きだから。
まだ何かに期待している自分がいた。
(次回に続きます。)
