お昼時。
休憩時間に、しばらくぶりの顔。
でも、何しに来たかは、
同期の間ですでに情報共有済み。
退職して、故郷に帰り、再起を期す。
いなかの宮崎に帰って、生家の畜産業を手伝う、って。
最後のご挨拶に、来たんだよね。
寂しくなるね。
でも頑張ってね。
最後に、抱き合って、本当に、
ふたりで、泣いた。
同期というだけで、
そんなに、大親友ってわけでもなかったけど、
安藤ちゃん、わんわん泣くから、
こっちももらい泣き。
お昼休み。
通り過ぎる、傍らの人たちが、
好奇の眼差しで顔を覗き込んできた。
が、
憚りもせず、抱き合って、泣いた。
本当に苦しかったと思う。
辛かったと思う。
くやしかったと思う。
安藤ちゃん。
誰のせいでもないんだろうけど。
もちろん、安藤ちゃんが悪いわけでもないけど。
残る人たちに同じ轍は踏ませたくない。
働くとは、何か。
生きてゆく、とは、何か。
本当の幸せとは、何か。
もう一度、皆で考え直せれば。
いつでも、またおいでね、安藤ちゃん。
待っているよ。
