(前回から続きます。)
昨夜、古田課長ともお話しすることができて、
木村さんについても事情を聞いた。
賑やかな店内だったけど、
なんか、彼とサシ飲みみたいになってしまって。
彼女に2歳の娘さんがいるのは以前書いたけど、
ずっと病気がちなんだって。
彼女の実家へ預けて見てもらったりで
仕事は続けていたんだけど、
もう少し時間的にも体力的にも
負担の少ない部署への異動希望を出してた、って話。
今夜の歓送迎会不参加も、推して知るべし、で。
経理の仕事が負担少ない? ってところに少しもやもやしたけど、
実際に異動してみると、まあ、その通り。経理は残業も少ないしね。
美人で仕事もできて、家族もいて。
羨ましい限りだったけど、みんな、いろいろあるんだよね。
でもこれも配られたカード。それで勝負するしかない。
あと、篠原さんについても。
これはリーダー職の私への業務報告、かな。
二課に戻ってきてから、高畑さんがいろいろ指導してきたけど、
なかなか板につかない、って。
のれんに腕押し、みたいな、って。
今どきの子なのかなぁって、古田課長。
高畑さんも少しイライラ感が募ってきてるみたい。
このままだと、よくない。
「少し時間を取って、話してみます」
「うん、頼んだよ。ありがとう。
…せっかく楽しく飲んでたのに、仕事の話になってごめんね。」
「いえいえ」
少し離れた席にいる彼女をちらと見ると、
営業さんと楽しそうに話して笑ってる。
何となく、一課から早めに戻された理由も、わかったような。
組織に馴染めていない理由はちょっと違うけど、
やはり彼女と、若かったころの自分が重なる。
当時、私も苦しかった。でも彼女はこのままでは
もっと厳しいことになるかもしれない。
もちろん、チームとしていいパフォーマンスも結果も、
でやしないだろう。
(明日に続きます)
