週明けて。
篠原さんは、今日もとくに問題ないよ。
あれから、職場には、微妙な変化があらわれて。
全体を俯瞰すると、それが手に取るようにわかった。
あの日、私が目を泣きはらして戻ったとき、
「彼女はそこまでして篠原さんのために尽くした」
みたいな印象になってしまって、
これに応えないのはもう人に非ず、みたいな空気に。
(ちょっとオーバーかな)
篠原さんはその空気を読み取り、
これ以上、自分の立場が悪くなる振る舞いを控えて。
他の営業事務のかたがたは、
佐藤さんや大島さんほどは篠原さんを嫌ってはいないんだろう。
むしろ、奔放さに戸惑いながらも、だけど、
有能な彼女を少なからず信頼している感もある。
大島さんもそれに気づけば、
篠原さんに対する態度もあらたまると思うけど、
う~ん、気づかないんだろな。
みんながそこをただして注意してくれるほど、
大島さんに信用はない。
すっかり私は熱血リーダーみたいな印象になってしまって(笑)
むしろ、イマイチ何者かわからずの印象を持っていた方がたには
今回の出来事で強い印象を与えられたかもしれない。
そうして計算ずくで人間関係をはかるのは、
けっして本意ではないけど、
それでチームとしてまとまれば、結果オーライってヤツで。
そこにいくばくかの打算があったって、まあいいじゃない。
でもそれぞれ思惑があるわけで。
今回はそれがよい方向に回り始めたかな。
もともとみんな他人どうし。
そんなもんだよ。
