ひどい女って、思われてるかもしれないけど。

週が明けて、月曜日。


毎週月曜の朝は部の朝礼。

一課と二課の人が互いに最も顔を合わせるのは

この時間かな。


山中君が前を横切って。

「あ、山中さん、先週は、ありがとうね」

何事もなかったかのように、ごあいさつ。


「大野さん、おはようございます。いろいろとありがとうございました」

ちょっと憂いのある笑顔で。

…もう先週のこと、引きずらないで、しっかり仕事しようよ。


いろいろ気を持たせておいて、ひどい女って、思われてるかもしれないけど、

私だって、迷ってるんだよ。

もう結婚いいや、って思ったら、山中君と付き合ってもいいかなって、最近は。


でもやっぱり、そっちに舵を切って進んだ場合、

その引き換えに失うもの、得られないものの存在は

私にとって、まだまだ大きい。


週明けから憂鬱。

もう何もかも、うっちゃって捨てちゃったら?

そうすれば、若い子とだって仲良くなれるよ。

そうすれば、ずいぶんと楽になれる。


でも、

そうはいかない。

待ってるのは、

最後は孤独なんだと思う。

後悔なんだと思う。

後の祭りなんだと思う。


いま思うのは、

今後、山中君とは少し距離を置かないと、

この先、彼にどんどん引き込まれ、

ずるずると沼っていきそう、ってこと。


そう彼を仕向けてるのは、

自分なんだけどね。

やっぱり、やな女なんだね、ごめん。


でも。

私だってさ、ふつうに女だし。

…迷う。


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