(前回から続きます)
さて。
今夜の最大のミッション。
『山本君と篠原さんは付き合ってるのか』
問題の解決。ソリューション?(笑
どうでもいいっちゃ、どうでもいいけど。
なんだけど。
もし「付き合ってない」となったら?
私の勘違い、というか、ひとり相撲?
それ、ただふたりが羨ましいだけじゃないの?
それに。
それ知ってどうしたいの?
彼のこと、好きなの?
…全然。
じゃあ何?
わかんない。でも知りたいような。
「篠原さん、山本と仲いいよね。」
横山さんキター! それそれ!
「アシスタントの私より仲良しだし、ね。」
私、加勢してみる(笑)
彼女の顔半分にタテ線が入ったような(笑)
「若いっていいよねー。オレもう何もないし」
白石さん、それも私の代弁者的な!
「山本さんには彼女がいるんですよ。」
篠原さんが淡々と。
…え? そうなの?
「山本ーっ。写真かなんかないの? 彼女の」
白石さんが食いついて。
スマホの画像を見せる山本君。
「おおー、なんか和風美人みたいな、へぇー。」
よくは見なかったけど、浴衣でも着てんの?
自分からこの話題に、
持っていかなくてよかった。
本当に。
自分に何も起こらないもんだから、
ひがんで嫉妬してただけじゃない?
恥ずかしい。
さらに気持ちがジリジリする。
「いいなあ、結婚とか考えてるの? まだ早いか。」
横山さんが羨ましそうに。
「結婚の話題は、タブーですよ。いまここでは。」
篠原さんがふざけて声ひそめて、
でもニヤニヤしてこっち見て。
この小娘が…。
カウンターパンチかましてきた(笑)
異動してこのかた、さんざん庇ってやったのに、
敵意むき出しかい。
何とか笑顔をキープしたが、メンタル総崩れ状態。
怒りと嫉妬で。
ひさびさに痛飲して、気持ちも高ぶってる。
…もう帰りたいな。
「あ、東京の支店が統合されるんですよね、9月から」
山中君が急に思いついたように。
「何だよ急に。…でも気になるよな、撤退は撤退だからな。」
森山君が急に真面目な顔になって。
「来期はいっそう奮起しないと。やったりますよ!」
いつもの力こぶ出して、山中君。
呆れて笑う一同。
話題が、来期の仕事のことに変わった。
彼、私に助け舟、出してくれたのかも。
なんか、ほんと、ありがとう、山中君。
