だからお友だちといっぱい楽しんできてね、お母さん。

ふえー。

今夜も遅くなった。


母と一緒に夕食が取れない日が、

私の中では「遅くなった」日。

そんな人、いくらでもいるよって、

思われるだろうけど。

ふたりだけのおうちだから、

ひとり欠けると寂しいんだよね、

夕食。


遅い夕食を取っていると、

母がお茶を淹れながら。

「今回のセンター、あさっての4時から取れたから。」


母の参加している俳諧のサークル活動

月に一回か二回、最寄りの地区センターで催される。

土曜の4時から二時間、部屋が予約取れたって。


「ふうん、よかったね。晩ご飯、用意しとくよ。」

お部屋の予約はバッティングすると

抽選になって、外れる時もある。


「ううん、違うの。6時になったら、迎えに来てほしいんだ。帰りにお買い物したいから。」

「じゃあ、何か買って帰って食べようか。」

「そうそう、それでいいよ。だから終わる頃にセンターに来てね。」


地区センターは、歩いて行けない距離じゃないけど、

心臓の弱い母には、

時間を合わせて必ずバスで行くように厳命している。


でもなんか、楽しそう。


俳句を詠む楽しさはイマイチわからないけど、

母は国語の先生だったから、特別な思い入れがあるのかもね。


いつまでもひとりで、親孝行できない次女だけど、

それくらいならお安い御用。

だからお友だちといっぱい楽しんできてね、

お母さん。


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