(前回より続きます。)
あとはテーブルにお料理を並べて。
さあ、召し上がれ小島さん。
炊き込みごはんはおかわりしてくれた。
最後にコーヒーと、食後のフルーツに
びわを出したよ。
「おいしい。これはおいしい。」
って、食べることに集中して、
あまり会話がなかったのはご愛敬。
作った側としては、
むしろそっちのほうが嬉しかったり。
食後、まったりして。
話題が途切れた時に。
「…さ! これで。」
母が、急に両ひざを叩いて。
何?
母が忌憚なく。
「小島さん、ひかりももういい歳なので、いかがですか、近い将来…。」
おっと、核心に迫るか。
まあ、自分からは聞けないことだし。
どうでしょ(笑)。
「ぼくは先日、ひかりさんにプロポーズしました。あとはひかりさんのお返事を待っています。」
そうなの、って、母が少し驚いたふうに。
それにしても。
なんで今夜は積極果敢なの? この人(笑)。
「…交際してまだ日も浅いし、小島さんのこと、もっと知ってからでないとお返事できないって、伝えた。」
少し、彼の顔色が曇ったように感じた。
「そうね。ここまで来たら、急いで進めたって、いいことなんかなさそう。」
…ここまでって、どこまで来たのさ。
もうすっかり、
この話は時間の問題、みたいになってきたな。
小島さんは、視線を落として、
少し憂いの見える面持ち。
もう、私待ち、みたいな展開で。
その私は、
いまここで答えを出せるはずもなく。
何となく、いい時間になってきたので、
我が家での夕餉は、お開きに。
(次回に続きます。)
