婚活プレイバック プレミアム倶楽部の中村さん(その2)

前回から続きます)

その日はとても暑くて、

何か冷たいものでも飲みましょうか、と

喫茶店へふたりで。

 

「ご趣味が、アニメ鑑賞とお聞きしていたのですが・・・」

涼しい店内で、おもむろに。

 ギョッとしたけど、話しちゃったんならしょうがない。

続けて中村さん。

「私もアニメ大好きで・・・。だから山岡さんが大野さんを紹介してくれたのかな、って」

…そうか、そういうことか。


でも。

堂々とみずからアニメ好きって、言っちゃうんだ。


とぼけて、私はそれほどでも、ってスタンスで。

「あー、でも最近はなかなか時間が取れなくて。いまはどの作品がおすすめですか?」

途端にキラキラした目で中村さん。

「今クールで私がおすすめなのは・・・」

滔々と、まさに滔々と淀みなく。次々に・・・。

最後は笑顔を維持するのも困難なほど、嫌悪感が。

この男のpauseボタンはどこだ! 押してやる!(笑)

 

「すみません、こちらが話してばかりで。アニメおたくなんて、印象悪いですよね、やっぱり」

 はい。

…って答えそうになったけど、いえいえ趣味があることはいいことですよとか何とか言って、精一杯の笑顔で。

すでに気分が後退して・・・ただ暑いだけの昼下がり。

 

そのあとは、なぜか高台にある動物園へ。


動物園でデートかぁ・・・。

この人、恋愛の経験も、そんなにないんじゃないかなあ、と。

こんな暑い中、女子に屋外を歩かせちゃうんだ。

映画館とかがいいんじゃない? 涼しいし。

まあ、私はいいけどね。

 

ちなみに。ほんとにちなみに、なんだけど、

この動物園の隣に、イブにコーちゃんとキスした

夜景のきれいな公園があります(笑)


んで、

夕方になる前に、駅に戻って、さよならした。

もし先に進めたいのなら、ここで次に会う約束するべきなんだけど・・・なかった。

 

で。

感想は・・・

 

その当時の感想と、いまの感想は、違う。

その時の印象は、地味なひと、だった。

背は高いけど、イケメンでもないし、何よりアニヲタだし(笑)

こっちも三十路に突入していたとはいえ、まだ若かったしね。

選ぶ権利も、余裕もあったから(笑)

 

そうそう。

結局、次のデートはなかった。

5日くらいたって、夜、中村さんから電話があった。

丁重に、お付き合いをお断りする話だった。

 

・・・おっと。私じゃご不満?(上から目線)

 

聞くと、ずっと好きな人がいて、その人に正式に交際を申し込もうか

考えていたときに山岡さんに声をかけてもらったので、私と会ったって。

でもそれでは好きな人にも私にも不誠実だと思ったので、私とはもう会えないって連絡を・・・。

 

・・・なんて人だ! 聖人かな?

 

そんなの山岡さんにもう会えないって伝えてくれたらいいのに。

それに、そんなまじめに考えなくてもさ、こんな私でもキープしとけばいいのに。

彼女にフラれたらどうするの?


・・・まあ、恋愛だったらたしかに不誠実かもだけど、婚活・お見合いだったら、いまや同時進行は当たり前。

でも中村さん本人は、それは許せなかったんだろね。

 

いまの感想は違うっていうのは、そう、

この人、逃しちゃダメだったかなあって。

いま目の前に現れて、結婚を前提に・・・なんて言われたら、OKしちゃうなぁたぶん。


そんな彼に見初められたその女性は、なんだか羨ましく。

 

結局、恋愛と結婚は別だなあ、と、気づかせてくれた出来事だったけど、

この時の教えがまったく活かされていないことが、昨年末に露呈した次第・・・。

 

学べよちゃんと(笑)


ところで。

プ、プレミアム倶楽部って、まだ頼める? 山岡さん(笑)


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