火曜ごきげんよう。
今朝は、出勤。
自宅には、田島の伯父夫婦に来てもらって。
私が帰宅するまで、
母のそばにいてもらった。
もう大丈夫だとは思うけど、
いてくださるのは、安心。
ありがたい。
母は、やっぱり元気ない。
自身も、生命の危機を感じたか、
あの発作。
すっかり憔悴しきって、
笑顔は見せなくなって、もう三日。
私も、覚悟した。
大好きな母がいなくなって、
ひとりになる生活を、人生を。
いつかはそんな日がって、
漠然と考えてはいたけども、
いざその時がまさに今、となると、
その現実にとうてい耐えられない、
って、理解した。
…無理だ。
しかし、
現実を受け止めねばならない日が
いつか来る。
ならばやはり早く結婚して、
母を安心させたい。
…とは、むしろならない。
私はひとりでも、力強く生きてゆく。
その思いを、いっそう強く、
心に刻んだ。
薄情で、狡猾で、したたかで。
誰に何と思われても、構わない。
それが私の生きざま、ならば。
ふと。
営業の方がたの顔が思い浮かぶ。
古田課長、小倉課長、安田課長。
白石さん、山本君、高木さん。
山田君、山中君、森山君。
メーカーや取引先、ユーザーと、
毎日丁々発止やりながら、
時には平気で嘘もつき、
時には相手を騙してでも
社に利益をもたらそうとする。
けっして褒められたものじゃないけど、
そこには。
混沌としたこの世の中を、
堂々渡ってゆこうとする、
気概が、力強さが、団結が。
そして。
私も、その一員になるんだ。
同じ職場で運命をともにする
チームのメンバーとして。
私は、ひとりでも生きてゆける。
家族が誰ひとりいなくなっても、
私は私の道を進んでいく。
そこにはもう、
優しいだけの男は不要なんだ。
こころの整理がついたら。
…彼に、この交際を
終わらせたいと、伝える。
